昼の時代に転換の科学的証明

 

   此前ラジオの学校新聞の時聴いた話だが、最近スウェーデンのハルマンという学者が、面白い研究を発表した。というのは五十年前以前の地球の温度を今日と較べると、今日の方が約十度高くなったという実に驚くべき報告である。何故なればもし此割合で暖かくなるとすれば、右の十倍とみて五百年経ったら百度暖かくなるわけだからで、とうてい信じ得られない話である。ところが此処で考えなくてはならないことは、もっと古い時代に其様な変化があったとすれば、其時代に百何十度の炎熱となるから、人類は全滅したわけである。しかしそれらしい記録もないのであるから何としても割り切れない話である。そう考えてくると、どうしても数十年くらい前から変化し始めたと見ねばなるまい。そうでなければ理屈が合わない。

  此事について私は常に唱える夜の世界が、昼の世界に転換するという重大な意義である。其れが日本においては明治に入った頃からであって、漸次進んで昭和六年六月十五日に到って、此日からいよいよ地球の霊界が黎明期に入ったのである。其日私は三十余人の弟子を連れて、房州鋸山にある乾坤山日本寺という有名な山寺に前日登って一泊し、翌十五日暁の午前五時頂に登ってある神事を行ったのである。其後それに関連した種々の奇蹟が起こったという事も以前著書に書いたが、それらのことを科学的に証明したのが、前記温度の高くなった報告である。

  しかし今後このままの割合で暖かくなることはないから安心していい。というのはある程度までで済むからである。右のごとく最近に至っていかに火素が増量し、浄化も強くなったかが分かるであろう。無論火素といっても本来霊的であるから、体的熱量は無いと思うであろうが、或程度の体的熱量はあるので、何よりも私の浄霊である。部下数百人に対し十分ないし二十分浄霊する場合、中には非常に熱くなって汗グダグダになる人さえよくあるとともに、冬など私の部屋に入ると暖かいとよく言われる事がある。ところが火素の増量は独り病気に限らずあらゆる面にも影響を受けるのであるから、之が世界的クライマックスになった時が世の終わりである。之についても大いに神秘があるがまだ時期が早いから、いずれ発表するつもりである。

 


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