文明の創造


   この著は歴史はじまって以来、いまだかつてない大聖著であり、一言にしていえば新文明世界の設計書であり、天国の福音でもあり、新世紀のバイブルといってもよかろう。すなわち現在の文明は真の文明ではなく、新文明が生まれるまでの仮の文明であって、聖書にある世の終りとは、この仮定文明世界の終りを言ったものである。また今一つの“普く天国の福音を宣べ伝えらるべし、しかる後末期到る”との予言も、この著の事であろう。そうしてバイブルはキリストの教えを綴ったものであるが、この著はキリストが繰返しいわれたところの、天の父であるエホバ直接の啓示である。そうしてキリストはこうも言われた。それは『天国は近づけり、汝ら悔改めよ』との警告である。してみればキリスト自身が天国を造るとは言われなかったのである。

 しかし私は天国は近づけりとは言わない。天国はすでに来れりというのである。何よりも私は目下天国の基礎的準備に取り掛っており、はなはだ小規模ではあるが、日々驚くべき力と奇蹟を顕わしつつあり、人々は驚嘆している。そうして右のごとき模型的経綸が漸次発展するに従い、他面世界的には旧文明の清算の幕が切って落される。それが最後の審判の開始であって、眼目は善悪の立分けである。すなわち悪は亡び善は栄える段階に入るのである。これがためいかに多数の犠牲者が出るかは計り知れないものがあろう。しかしながら神の大愛はこれら犠牲者を最少限度に喰止めらるべく、救いのその第一声がこの著出版の理由である。といっても旧文明世界からも、神は善悪正邪を選り分け善にして役立つ者は残されると共に、悪にして見込なき者は永遠に滅びるの止むなきに至るのである。

 以上のごとく、最後の審判が済むや、続いて新世界設計の順序となるのはもちろんだが、その転換期におけるあらゆる文化の建直しこそ、空前絶後のものであって、言うまでもなくそれは旧文明の誤謬の是正と共に、新文明の指針を示すのである。ところがここに悲しむべき事がある。というのは人類が数千年の長い間に堆積されたところの罪穢であって、当然この大浄化作用が発生するのである。それをこれから詳しく説いてみるが、幸いこれを読む人々は救いの綱を目の前に出されたのであるから、何らの躊躇(ちゅうちょ)なく掴まれん事である。それを前もって人類に知らせ、悔改めを私は神に代って勧告するのである。これぞ神の大愛でなくて何であろう、従ってこれを知った以上、一時も早く頭の切替えは固より、心の準備に取掛るべきである。そうして審判の最後に到っては、罪深き者は亡び、罪浅き者は救われるのは決定的であるから、これを信ずる者こそ永遠の生命を獲得すると共に、将来における地上天国の住民として残るのである。そうして主神の経綸の深くして、そのスケールのいかに大なるものであるか、また現在までの文明がいかに野蛮極まるレベルの低いものであるかを、この著によって充分知らせ確固たる信念を得させるのである。


一九五二年八月 箱根の寓居において
             



PDFで閲覧




1.bmp




天啓編

既成文化の謬点・天国建設の順序と悪の追放
悪と守護霊・悪の発生と病(九分九厘と一厘〜神意と医学)
健康と寿命・救い主と贖罪主・地上天国

科学編

病気とは何ぞや・病気と医学・病気の解剖・病気とは何ぞや(感冒)
肺炎と結核・肺患と薬毒・結核と精神面・自然を尊重せよ・結核と特効薬・栄養
人間と病気・無機質界・霊主体従・薬毒の害・心臓・胃病
主なる病気 一・腎臓病とその他の病・主なる病気 二・肋膜炎と腹膜炎
喘息・肝臓、胆嚢、膀胱の結石・神経痛とリュウマチス・上半身の病気と中楓
脳貧血 その他・睡眠不足・耳鳴・その他のもの・扁桃腺炎・口中の病など
下半身の病気と痔疾・婦人病・小児病・総論・手術
薬毒の種々相・人形医学・擬健康と真健康

〜宗教編




『文明の創造』ですね。あれが出来ますから、あれを英文に訳して世界中に配ります。
配ってから世界的にはっきり、色んな事が出てくるんですよ。
聖書にある「普く天国の福音を述べ伝えらるべし。然る後末期到る」―これなんです。『文明の創造』というのは、天国の福音なんですよ。
あれを世界中に配って―然る後末期到る。というのだから、大制裁が来る。